一条工務店で家を建てる際の外構価格の見積もりの際に、概算として80〜100万円ほどを予算を見込んでいる方が多いのではないでしょうか。
我が家も敷地面積42坪の外構工事として予算100万を見込んでいたのですが、結果として「142万」掛かりました。ちなみに外構工事は一条工務店の提携業者に依頼しています。
家全体の印象は外構のデザイン次第で大きく変わります。なので、あまり節約し過ぎると貧相な見た目になります。
ただ自分の希望を全部取り込もうとすると外構価格が高くなるだけなので、ポイントを絞り計画を立てることが重要です。我が家の場合はウッドデッキのフェンス部分と門柱を拘っています。
本記事では「一条工務店の提携業者での外構価格の内訳と敷地42坪の施工内容」についてご紹介していきます。本記事を読めば、敷地42坪の外構工事の実例と大体の価格についてご理解頂けます。
一条工務店、入居5年目の『となり』がお送りします。
【一条工務店】敷地の基本情報と外構スタイル
まずはじめに我が家の敷地と施工業者の基本情報を紹介します。敷地の広さや外構スタイルにより施工内容が大きく異なりますので、ご自身の条件と比べて参考にしてください。
- 敷地の広さ:42坪(138.84平米)
- 北向き角地
- 外構業者:一条工務店提携の外構業者
- 外構スタイル:セミクローズ外構
外構業者は、一条工務店の提携業者で即決しています。
複数の外構業者で相見積もりをすることも考えましたが、一条提携業者から提案された外構のデザインがとても良かったため即決しています。
時間に余裕のある方は複数の外構業者で相見積もりをして比較して検討するのも良いかもしれません。
外構スタイルは明確に定義するのが難しいですが、セミクローズよりの外構です。角地という敷地の特徴から歩道、車道側の一部とウッドデッキスペースに目隠しフェンスを施工して敷地を囲っています。
それでは、ここから我が家の外構の施工内容と内訳について解説していきます。
【一条工務店】門柱と玄関周りの外構価格と施工内容
門柱と玄関周りの外構費用と施工内容を紹介します。門柱と玄関周りは家の顔ともなる場所なので、少し拘っています。
門柱・玄関周りの外構価格は「295,970円」掛かっています。全体の外構価格の約20%です。
- 自然石調タイル貼りの門柱
- 門柱の表札とインターホン
- 門柱のポスト
- 門柱の照明
- 玄関周り
自然石調タイル貼りの門柱
- ブロック8段基礎:6,900円
- 12Cブロック8段積:14,720円
- 自然石調タイル貼:31,200円
- 同・貼手間:25,000円
- 裏面・ジョリパット仕上げ:20,000円
- 同・トップコート:4,000円
門柱は「ユニゾンのアルダルシアという自然石調のタイル張り」を採用しました。
最近のオープン外構の家では、ほとんどがポスト一体型の細身のアルミ調の機能門柱を選んでいるケースが多いです。
けれども、一条工務店の家のハイドロテクトタイルに細身の門柱ポストは、あまり似合わないかな。と思い、門柱も外壁と同様にタイル貼りのものにしました。
どっしりと構える門柱の存在感は大きく、良いアクセントとなっています。
門柱の表札とインターホン
- 表札取付:2,300円
- インターホン取付:10,000円
表札とインターホンは、一条工務店の標準仕様で支給されたものなので、取り付け料だけとなっています。
また一条工務店の場合、表札は御影石またはガラス製のどちらかを選ぶことが可能。
どちらを選ぶかは、好みの問題ですが我が家のようにタイル貼りの門柱の場合、御影石の表札のほうが似合うと思います。
門柱のポスト
- ポスト:28,000円
- 同・取付工事費:4,000円
ユニゾンのクーゼというポストです。
背面からではなく前面から郵便物を取り出すタイプのポストです。カバンのような見た目で大容量かつオシャレなポストなのですが、不満点が2点あります。それは、
- ポストを閉めるのが手間で面倒
- カギがなくても郵便物を取れてしまう
という点です。
どうゆうことなのかを説明すると、ポストを閉める際に、前面の開閉蓋を押し込むだけでは、閉まらないのです。開閉蓋を押し込みつつカギを施錠しなければ閉まりません。
ポストの開閉は毎日のことなので、ちょっとした手間が異常に面倒くさく感じてしまいます。
まぁでも、開閉が面倒なのは我慢できます。
いやこれはイカンだろ。と思う点は、投函口から手を突っ込めば郵便物を取れてしまう点です。
投函口が大きいため、画像のように手を突っ込めば、中の郵便物が取れてしまいます。奥まで手は入りませんが、大きめのものであれば、引っこ抜けるんですよ。
わざわざ普通の一般家庭の我が家の郵便物を盗むなんて酔狂で物好きな人は、いないと思いますが、セキュリティ面としてはイマイチなポストです。
見た目が良く気に入っていた分、とても残念。
門柱の照明
- 照明本体:25,000円
- 同・トランス・付属部品:15,000円
- 同・配線工事費:15,500円
- 化粧砂利敷き:3,000円
門柱の照明部分です。
門柱の周りに明かりが灯るだけで、なんとなくオシャレに見えるから不思議です。
こういった電気配線工事が必要になる外構工事は、後からすることが難しくなるので、始めから計画をしておくことをオススメします。
で、門柱の下に照明を設置し、小洒落たシンボルツリーなんかを植えれば見栄えがとても良くなること間違いないです。
けれども、我が家の外構では、シンボルツリーの手入れが面倒であることと、虫とか付いたら嫌だな。ということで、砂利を敷き詰めているだけとしています。
手入れをすることがなくラクなのは良いのですが、ちょっと殺風景すぎてしまったので、そのうちシンボルツリーなるものを植えてみようかな。と思考中。
玄関周り
玄関周り:¥91,350
- 階段・段付け:23,100円
- 土間コンクリート:8,250円
- 400角フロアハッチ:15,000円
- 同・取付工事費:5,000円
- 300角タイル貼り:40,000円
一条工務店で施工されたポーチの階段部分を追加しました。さすが、提携業者ですね。同じタイルを追加することができました。
一条提携業者じゃなくても、同じタイルを調達することはできるかもしれませんが、提携業者の利点とさせてください。
【一条工務店】駐車場の外構価格と施工内容
- 枠組:¥3,150
- ブロック2段基礎:¥5,880
- 化粧ブロック2段積:¥6,660
- 同・天端ハイモル仕上げ:¥700
- 伸縮目地:¥4,800
- 土間コンクリート:¥154,350
- 車止め取付(サービス品):¥4,000
駐車場は車1台分の広さとなっています。
今後、2台以上所有する気はなかったので、やや狭めの駐車場。
ただ、狭いといっても子育て世代に必須のいわゆるファミリーカーぐらいは、余裕で駐車できるので、妥当な広さだと感じています。
この駐車場の広さで普段の生活で困ることはないのですが、車の来客があった際には、2台分の駐車スペースがあったほうが良かったかな。と思うことはあります。んー難しいとこですね。
また駐車場を作るに当たって考慮した点は、車止めを付けたことです。バックで駐車して勢いそのまま家に激突する。そんな悲しい事態は避けたかったためです。
これがあるのと、ないのでは安心感が違うので、心配性の方は取り付けることをオススメする。
また、この車止めは外構業者さんのご好意でサービスで付けてもらったものです。ありがたや。
【一条工務店】境界フェンスの外構価格と施工内容
東側境界周りの外構価格
東側境界周りには以下の2つの外構を施工しています。
- 駐輪場用の目隠しフェンス
- 境界フェンス
- 目隠しフェンスH1.200本体:¥60,000
- 同・独立基礎:¥10,000
- 同・建込み手間:¥4,000
外構で意外と忘れがちなのが、駐輪場の確保です。ついつい駐車場ばかりに頭がいきますが、忘れずに作るようにしましょう。
子供が大きくなった際に、必ずといっていいほど自転車に乗ることになると思うので、最低でも家族人数分の自転車・原付が駐車できるスペースがあると良いと思います。
我が家では、駐輪場に「目隠し用のフェンス(F&F ラインスタイルS)」を設置しています。野ざらしで置いておくより、ちょとしたアクセントになって良い感じです。
- ブロック2段基礎:¥58,800
- 化粧ブロック2段積:¥57,720
- 同・天端ハイモル仕上げ:¥8,400
- フェンスH800:¥23,100
- 同・柱:¥17,100
- 同・取付工事費:¥11,900
角地のため、道路に面した箇所の境界フェンスとなる場所です。
道路に面しているので、人目に付く場所でもあります。なので少し見栄えよく「マチダのピースマイル12」という化粧ブロックにしています。
フェンス本体は、見栄え良く洒落たものしたかったのですが、外構費用をケチってしまっため、1番安い良く見る網フェンス「TOEX ハイグリッドUF8」としてしました。
ブロック基礎とフェンスを合わせて高さ120cm程度しかなく、境界フェンスとしては物足りなさが半端じゃないです。フェンスの高さは大人の身長(160、170cm)ぐらいは欲しいところです。
南側境界周りの外構価格
- ブロック2段基礎:¥40,940
- 12Cブロック2段積:¥33,120
- 同・天端ハイモル仕上げ:¥4,450
- フェンスH800:¥16,500
- 同・柱:¥11,400
- 同・取付工事費:¥8,500
南側の境界フェンスです。基礎ブロック以外は同じ仕様です。
南側は隣の家との境界位置となっていて他人はおろか自分でもほとんど目に付かない場所です。
なんでとりあえず、なんか仕切りになるものが、あれば良いや。という気持ちで決めたのでほとんど思い入れがない箇所になります。
建物周りの外構価格
建物周りには以下の2つの外構を施工しています。
- ウッドデッキ用の目隠しフェンス
- 砂利・防草シート
- 目隠しフェンスH2.200:¥140,000
- 柱・基礎:¥21,000
- 同・柱建込:¥18,000
- 同・パネル取付:¥35,000
ウッドデッキは金がかかります。本当に。
我が家のウッドデッキは一条工務店の樹脂性のWPCウッドデッキなので、ほぼメンテナンスフリーで楽ですし、お金もかかりません。
じゃあ何に金がかかるのか?というと、それはこの「目隠しフェンス(F&Fマイティウッド)」です。
一条工務店のウッドデッキは、家の床(GL)の高さの延長上に施工されるので、ウッドデッキの高さもその分高くなります。
ウッドデッキの高さがある分、目隠し用のフェンスも高さのあるものが必要になり、高さに比例して値段も高くなってしまうのです。
あまりに金がかかるので、我が家の場合、道路面に面した箇所だけ、目隠しフェンスを採用しましたが、それでもこれだけの費用がかかってしまいました。
目隠しフェンスとかいらねーよ。常にオープンだぜ。という男気溢れる人以外は、ある程度の費用がかかることを覚悟しておいたほうが良いです。
砂利・防草シート
- 下地路床整備:¥19,200
- 防草シート:¥14,400
- 砕石敷:¥43,200
コンクリートに面した箇所以外は、全て防草シートをしたうえで、砂利を敷き詰めました。
防草シートをしたから雑草は生えてこない。というわけではなく隙間から、ニョキニョキと生えてきます。すごいね雑草…。
雑草程度ならいいのですが、たまに得体の知れない大きめの植物が生えてきて、花まで咲かせてくるから腹が立ちます。
大きめの植物は抜いてもまた生えてくるので、根っこごと、こいつ除草剤等で根絶やしにする必要があるのかもしれません。
【一条工務店】その他共通借説費・諸費用の外構価格と施工内容
- やり方出し:¥10,000
- 掘削・残土処分:¥75,000
- 設備排水桝・天端調整:¥12,000
- 重機回送・損料:¥18,700
- 現場養生費:¥10,000
- 諸経費:¥63,000
外構工事全体の諸費用です。いろいろとかかりますね。その中でも1番かかったのは、「残土処分」です。
残土処分って結構お金かかるのですね。正確には残土処分にかかる運搬車と人件費がほとんどだと思いますが。
聞きなれない知らない用語だったので、調べました。
「やり方出し」とは、建築着工前の土地に、木の杭と板で、高さ・幅などの位置出しをすることのようです。
家自体の基礎着工前に、木の杭と板で、土地が囲まれていたのは、「やり方出し」という工程だったのですね。知りませんでした。
一条工務店の外構価格と施工内容のまとめ
一条工務店の提携業者での外構費用の内訳と敷地42坪での施工事例について解説しました。歩道、道路側の目隠しフェンスが少々高く付き外構の総額は142万という結果になっています。
外構のデザインにより家の印象が大きく変わるので、よく検討して計画を立てることをオススメします。当記事が外構計画の参考になれば幸いです。
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