今回は、一条工務店で新築の家を建て、テンション上がっているのを一気に下げてくれる「固定資産税」のお話しをします。何人たりとも、この無慈悲な税金から逃げることはできません。
さらに一条工務店の家は「固定資産税が非常に高い」ということで有名です。この度、我が家にも家屋実地調査が入り、めでたく固定資産税額が決定したので、その真意を確かめたいと思います。
本記事では「一条工務店の家(i-smart)の固定資産税の課税内訳」をご紹介するのと合わせて、なぜ固定資産税が高くなる理由について解説していきます。
追記:入居4年目で固定資産税が減額となったので初年度の固定資産税との比較を追記しています。
固定資産税は納税する市町村により計算額が異なる場合があります。ご参考程度に見て頂けると幸いです。
一条工務店、入居5年目の『となり』がお送りします。
入居初年度の固定資産税の課税内訳
平成30年度(2018)の固定資産税の内訳です。以下、区分別の税額・控除額を公開します。
- 土地
- 家屋
- 都市計画税
- 長期優良住宅控除
土地の固定資産税
- 面積:136.50㎡(41.29坪)
- 評価額:10,815,031円
- 課税標準額:1,735,490円
- 固定資産税額:24,292円
宅地の土地は課税標準額が低くなります。固定資産税額は「課税標準額の1.4%」です。
家屋の固定資産税
- 面積:110.43㎡(33.40坪)
- 評価額:10,712,956円
- 課税標準額:10,712,956円
木造2階建て住宅で「屋根一体型太陽光パネル(13kw)」を搭載しています。同じく、課税評価額の1.4%が固定資産税額です。
都市計画税
市街化区域のため、都市計画税がかかります。高いなー。
長期優良住宅減免額
新築一戸建てのため5年間、家屋にかかる「固定資産税が1/2」に減免されます。この減免がなかったら、年間20万越えですね。
固定資産税の合計
平成30年度の固定資産税の合計額は「14,2100円」となりました。
- 固定資産税 = 土地 + 家屋 + 都市計画税 – 長期優良住宅減免(10円未満切り捨て)
いやー高いっすね。4半期ごとに払っても、約3万5千円ですよ。
家屋の場合は、年々評価額が下がることを考慮しても、5年後には長期優良減免がなくなります。
なので5年後の税額も、支払う税額は変わらないじゃないかなと思っています。むしろ上がってしまうかも。という懸念あり。
なぜ一条工務店の家の固定資産税は高いのか?
噂どおり、一条工務店の家(i-smart)の固定資産税は高かったです。同様の建坪と土地で、一条工務店以外のハウスメーカーで家を建てた友人に聞いてみたところ、10万は超えないとのことでした。
んーー。やっぱりi-smartの固定資産税は高いようですね。ではなぜこれだけ高いのでしょう。
固定資産税が高い理由
一条工務店にあって、他のハウスメーカーにないものの代表といえば、以下の3点ですね。
- 全館床暖房
- 屋根一体型の太陽光パネル
- 外壁タイル張り(ハイドロテクトタイル)
これら一条工務店のi-smartのセールポイントといえる設備が評価額を引き上げる要因となっているようです。
ハイドロテクトタイルは標準仕様ではなく、オプション品ではありますが、ほとんどの方が採用されているものだと思います。
ただし太陽光パネルに関しては、近年ではメリットが少なくなっているので、採用していな方も多いかもしれません。
太陽光パネルで固定資産税が高くなるのは理解が出来ん
環境に宜しく、ゼロエネルギーハウスって、断熱性が良く、自家発電もできるように太陽光パネルを付けたオチが固定資産税の上昇ですよ。意味がわかりません。
お役所の観点からするとエコハウスは、贅沢品ということらしいです。なんだそれ。なんか矛盾してないか。太陽光発電を推進しようとしてるのは、国なんでしょ。
屋根一体型の太陽光パネルが特に高いようですが、そもそも太陽光パネルに課税すること自体いかがなものなんでしょう。
とまぁ。。愚痴っぽくなりましたが、しょうがないですね…。
床暖房の評価基準が誤っている場合がある
なんとも、おそろしい事実です。「床暖房システムが電気式として評価・計算されているケースがある」とのことです。電気式は温水式の2倍の評価額となるそうです。
i-smartの床暖房システムは、電気を使い温水をパイプに流して床を温める仕様になっています。
まぁ電気を使ってはいますが、床を温めるのは温水なので、温水式が正しいです。電気式は電熱線を使って温めることですね。
この記事を見たとき、市役所に行って確認しようと思ったのですが、後回しにしてしまって未だに確認していません。ダメですね…。そろそろ行こうかな…。
入居4年目の固定資産税の課税内訳
土地、家屋の価値は居住年数に応じて評価額が増減します。土地の場合は時価が上がり評価額が増額するケースもありますが、家屋の場合は基本的に評価額が減額していきます。
我が家も入居4年目となり固定資産税が減額となったので、初年度との比較でいくら減額したのかを記載していきます。ちなみに初年度から入居3年目までの固定資産税は初年度と同額でした。
- 固定資産税:129,300円(142,100円)
- 差額:-12,800円
- 土地:24,312円 (24,292円)⇒ +20円
- 家屋:132,572円(149,980円)⇒ -17,408円
- 都市計画税:38,800円(42,900円)⇒ -4,100円
- 長期優良住宅控除:66,291円(72,990円)⇒ -6,699円
土地の固定資産税が微増となりましたが、家屋の固定資産税は大きく減額となりました。
課税額が減額するのと合わせ控除額も減額となるため、固定資産税は初年度と比較し「-12,800円」という結果になりました。
初年度から3年目の固定資産税が同額でしたので、おそらく5年目の固定資産税は4年目と同額であることが予想できます。
入居6年目以降は「長期優良住宅控除」がなくなるので、初年度より増額することになるかもしれません。
一条工務店の固定資産税、35坪の家の課税内訳のまとめ
本記事では「一条工務店の固定資産税、35坪の家の課税内訳」について書きました。
- 初年度の固定資産税は「142,100円」
- 長期優良住宅減免額の優遇期間は5年間
- 固定資産税が高い要因は床暖房、太陽光パネル、外壁タイルの3点
- 床暖房の評価基準が誤っている場合があるため要確認
- 4年目の固定資産税は「129,300円」
住宅ローン控除により、相殺できる額とはいえ毎年の支出で10万越えは、正直キツいですね。毎年のことなので、きちんと資金計画を考えておく必要性があります。
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