一条工務店で家を建てるぞ。と決めるに至るまで私も皆と同じようにハウスメーカーを何社か回っていました。で、住友林業も実際に展示場に訪問して話を聞いた1社である。
同じ木造住宅の家を売りにするということで、一条工務店と住友林業を検討する人は結構多いと思います。
なので、今回は一条工務店と住友林業を比較した結果、なぜ一条工務店を選んだかについて記事にしていきたいと思う。
住友林業と一条工務店どちらにしようか悩んでいる人にとって少しでも参考になれば幸いです。
一条工務店、入居5年目の『となり』がお送りします。
住友林業の注文住宅は予算4千万では厳しいと言われた
私を担当してくれた、営業マンは、40後半ぐらいの紳士的な人が担当になってくれた。
物腰はとても柔らかで営業にありがちなガツガツした雰囲気は全く感じなかった。世間話を交わしながら大体の予算と家を建てたい地域を伝えた。そして土地を含めて4千万予算で注文住宅を建てられますかね?。と尋ねた。
その際の住友林業の営業担当の答えは「厳しいです。」とのことだった。その予算でしたら「住友林業の分譲住宅」のほうをお勧めします。とのことだった。
一条工務店にも同様の予算で同じ質問をしたが、その際の答えは「Yes」だった。
一条工務店は、決してローコスト住宅を売りにしているハウスメーカーではなく坪単価もやや高めの部類に入る。
それなのに、この回答の違いはなんなのか。当時の自分には全くわからなかった。なので自分なりに考えて出した答えをいくつか挙げてみたいと思う。
住友林業の分譲住宅と注文住宅
住友林業で家を建てる場合、大きく分けて分譲住宅と注文住宅の2パターンある。それぞれについて考えてみる。
- 住友林業の分譲住宅
- 住友林業の注文住宅
住友林業の分譲住宅
あえて書くまでもないが住友林業は住友財閥のグループ会社だ。
なので資金力もあり社会的知名度もある。資金力があるということは多くの土地を購入し自社の分譲地を保有することができる。
ハウスメーカーの立場で考えた場合、1つ1つバラバラの地域に家を建てるのと比べ、大型の分譲地に家を複数建てるほうが人も資材も安く調達することができる。結果としてある程度安く我々消費者に提供することができる。
複数の家を一括で建てる都合上、内装・外構などは決まりきったものなる。また注文住宅と違って間取りをオーダーすることは出来ない。
ただし既に建ててある実物の家を内覧することができるので気に入った間取りであれば、注文住宅よりも確実に安くなるので検討する価値は十分にある。
住友林業の注文住宅
注文住宅とはオーダーメイドの住宅だ。間取りはもちろんのこと外装・内装ありとあらゆることを自由にオーダーすることができる。ただし莫大な費用が必要になる。
ほとんどの人が住宅展示場のような家が建てられると夢を膨らましがちだが、それは間違いだ。
一般的な会社員の場合、住宅展示場のような家は建てられない。住宅展示場の家はオプションがてんこ盛りで、冗談抜きで億単位の家になっている。
住友林業も同様で住宅展示場の家は和モダンで、いかにもな素敵な家になっている。住宅展示場のような家を建てようと思った場合、莫大な予算が必要になることを頭に入れておく必要がある。
住友林業では注文住宅は予算的に厳しい無理といわれ、一条工務店では「Yes」と言われた理由
一条工務店も基本は注文住宅だ。しかし一条工務店は標準仕様の充実度を売りにしている。そのため、ある程度のオプションを付けたとしても価格が跳ね上がることはない。
また間取りを決める際に、通称「一条ルール」というものがありそれに従わなくてはいけないので、間取りなどあまり自由にできないといった制約が存在する。
一方、住友林業の場合、本当に自由に要望どおりにオプションを付けて好きなように間取りを設計した場合、とんでもない金額になってしまう。
営業担当からしたら目の前の客がどんな希望があるのかわからない。なのでその予算だったら分譲住宅をお勧めしますといった回答になったのであろうと予測できる。
一条工務店と住友林業の住宅性能と設備の比較
じゃあ、住友林業と一条工務店の家ってどんなところが違うんだろう?。と疑問に思ったので以下にまとめてみる。
- 住宅性能(機密性・断熱性)との比較
- 住宅設備のデザイン力との比較
- ハウスメーカーのブランド力
- アフターサポート
住宅性能(機密性・断熱性)との比較
C値やQ値といった住宅自体の性能については、圧倒的に一条工務店のほうが良い。住友林業の家が悪いというより一条工務店の家が良すぎるというほうが正確な表現になる。
一条工務店のキャッチフレーズ「家は性能」はダテではない。
住宅設備のデザイン力との比較
住宅設備のデザイン力は、住友林業のほうが木の良さを全面にアピールできていて、センスある住宅設備が多い。
実際に建てていないので予想でしかないが、リクシルなどの住宅設備を取り扱っているオシャレなメーカのものを採用することもできるだろう。
一方、一条工務店は標準仕様として住宅設備は充実しているが、バリエーションが少ない。キッチンで例えるとi-smartは3種類しかない。
一条工務店の住宅設備は全て自社のフリピィン工場で生産している。自社で作ることによりコストダウンを実現している。
安く良いものをという企業理念には良いのだが、いかんせんデザインの部分では他のハウスメーカーに劣っていると思う。ダサくはないのだが、いまひとつといった感じをうける。
ハウスメーカーのブランド力
一条工務店も住友林業も大手のハウスメーカーだ。なので両者ともブランド力は高い。けれどもブランドの質は全くの逆だ。
一条工務店は、スペックマニアの男性が好きそうなハウスメーカーで、住友林業は女性ウケが良いハウスメーカー。またCMも多様しているので、一般ユーザの認知も高い。
残念ながら、C値やQ値など住宅性能の話をしても、ほとんどの女性に良さは受け入れてもらえない。
それよりもオシャレで素敵なキッチンや外観のほうが女性は喜ぶ。逆に男性にオシャレなキッチンを見せても「へー」ぐらいにしか思わない。
このように男性ウケが良いのは一条工務店で、女性ウケがよいのは住友林業だと個人的には思う。
アフターサポート
どちらも大手ハウスメーカーなので、大差はないと思う。どっちのハウスメーカーというより、アフターサポートの良し悪しは、営業担当次第だと思ったりもする。
一条工務店と比較して住友林業で家を建てるのをやめた理由のまとめ
私は一条工務店の標準仕様の良さと住宅性能の部分に惹かれたため住友林業ではなく、一条工務店で家を建てることに決めた。
家を建てるにあたって何を重要とするかは人それぞれだ。
デザインや外観に強い拘りがあって一条工務店ではなく住友林業にしたという人もいると思う。大事なことは、何を自分自信が何を重要とするかを決めることである。
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