太陽光発電で「がっぽり」ですよー。一条工務店の営業担当の発言を聞いて直感的に「ぜったい詐欺だ。騙されたらアカン」と思った。
とはいえ「がっぽり」というキーワードは庶民の私にとって魅力的な言葉だったので、色々と調べてみることにしました。
調べてみてわかったことは、太陽光発電は「丸儲けとはいかないが、よっぽど運が悪くないかぎり投資金の回収は可能で、ちょっぴり利益が見込める」というものであることがわかりました。
ちょっぴり利益が出るなら悪くないなと思い、調子に乗り10kw越えの大容量 太陽光パネルを採用することになった。今回はその採用に至った理由について記事にしていきたいと思う。
一条工務店、入居5年目の『となり』がお送りします。
一条工務店の太陽光パネル
一条工務店で家を建て太陽光パネルを採用する場合、一条工務店制の太陽光パネルにしなければならない。京セラとか他メーカーのものは採用できません。えっ?なぜかって?
それが一条ルールだからです。
私の場合は、特にコダワリはなく、壊れにくくて性能がそこそこあればOK!ぐらいの感覚でしたので一条製品のもので十分だと思いましたが、コダワリが強い人にとっては大きな制約だと思う。
またこの一条製品の太陽光パネル。壊れにくさを証明するために「住まいの体験会(工場バス見学ツアー)」にて太陽光パネルに氷を高速でぶつけて傷が付かない(壊れない)ことの実演をしています。
実演している際のオッサンのドヤ顔は一見の価値ありです。
10kwの太陽光パネルを搭載する場合は、約380万円になるというわけです。この価格はざっくり言うと他メーカーより、気持ち安いかなといった感じです。
とはいえ一条で家を建て太陽光パネルを搭載するのであれば一条制の太陽光パネルの一択となるので、あまり深く考えても無駄だと言えます。
太陽光発電の固定買取制度
太陽光発電の売電価格は「経済産業省 資源エネルギー庁」というところが毎年の売電単価を決定しています。
再生エネルギーの買取が始まりだした2012年頃の売電単価が1番高く、現在は毎年買取価格が下がってきている状況です。太陽光バブルの時代は終わりを迎えたといえます。
しかし年々買取価格が下がっているといっても太陽光の売電価格は、「固定買取制度」を導入しているので、契約年の買取価格で10年 or 20年間、同一単価で売電できることが保証されています。
平成28年度の10kw未満の買取価格が31円 or 33円なのでこの年に契約すれば10年間、毎月同一単価で売電することができるということです。また「固定買取期間」は搭載する太陽光パネルの積載kw数により決定されます。
- 固定買取期間
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10kw未満の太陽光パネルの場合の固定買取期間。平成28年度の買取価格は31円 or 33円
- 固定買取期間 20年
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10kw以上の太陽光パネルの場合の固定買取期間。平成28年度の買取価格は24円+税
どちらとも固定買取期間が過ぎれば、その翌年以降の買取価格は「契約時点の売電価格が適応されます」
未来はどうなるかわかりませんが、10年・20年後の売電価格は11円 または「買取なし」であると予想されています。明るい未来でないことは間違いなさそうです。
太陽光発電は余剰か全量買取か
太陽光発電の買取方式には、余剰買取と全量買取の2種類あります。それぞれの特徴を挙げるとこんな感じです。
余剰買取
自宅の消費電力は太陽光発電で賄い、余った発電分を売電する方式。太陽光パネルの搭載量 10kw未満・10kw以上どちらでも選択可能。固定買取期間は10年。
全量買取
自宅の消費電力は電力会社から買い、発電分は全て売電する方式。太陽光パネルの搭載量10kw以上のみが採用可能。固定買取期間は20年。
余剰買取・全量買取ともに一長一短あり、どちらを選択するか非常に悩ましいと思います。
私の場合は、10kw以上の全量買取を選択しましました。なぜそうしたかの理由については後述で説明したいと思う。
太陽光発電のリスク
太陽光発電は、投資の一種である以上、一定のリスクが存在します。なので太陽光発電におけるリスクを考えてみる。
- 太陽光パネルの周辺機器が壊れる
- 太陽光を遮る高い建物が後から建築される
- 太陽光パネルの経年劣化
- 太陽光パネル導入による固定資産税の増加
太陽光パネルの周辺機器が壊れる
機械である以上、いずれは壊れます。
壊れるとはいえ故障頻度が高く2、3年で修理が必要になるような話は聞かないので、まぁ10年ぐらいは大丈夫なんじゃないかと鷹をくくっています。
太陽光を遮る高い建物が後から建築される
太陽光パネルを設置して1番気にしなければいけないリスクはこの問題だと考えます。
南側に日光を遮る高い建物が建設されてしまった場合、太陽光パネルによる発電ができなくなってしまいます。
土地の用途次第では、家を建てた当初は高い建物なんてなかったのに、10年後に中・高層マンションが建設されるなんてこともありえます。自分の土地だけでなく周辺地域の土地用途もしっかりと調べておいたほうが良いです。
太陽光パネルの経年劣化
建築当初はピカピカのパネルですが、時の流れとともに雨風に晒され薄汚れていきます。汚れだけが劣化の原因というわけではないですが、年々、発電効率も落ちていきます。
一条工務店で算出しているシュミレーションでは年1%の発電効率の低下を考慮しています。20年間で発電効率は建築当初の80%となるということです。
太陽光パネル導入による固定資産税の増加
一戸建て住宅、マンションであれ不動産を取得すると、固定資産税が毎年発生します。税金であるため払わざるを得ないのですが、問題は、一条工務店が採用している屋根一体型の太陽光パネルは評価額が高いということです。
評価額が高くなって嬉しいことはあまりなく、ただ固定資産税が増額となるだけです。
太陽光パネルを採用した理由
最後に私が一条工務店で10kw越えの太陽光パネルを採用した理由について説明したいと思います。
単純におもしろそうだったから
太陽光パネルを設置した1番の理由はこれです。私が契約した年は平成28年なので太陽光売電による利益は投資額を大幅に上回る利益はでません。
故障などの様々なリスクを冷静に考えれば、採用しないほうが利口といえる選択なのかもしれません。
ですが毎月、太陽光パネルの発電量で見てニヤニヤしたり、雨続きで全然、発電しなくてガッカリしたりするのって凄いおもしろいだろうな…。
と思ったのが採用に至った最大の理由です。
日々の生活は基本的に、出費ばかりです。そんな中、収入源が給与以外にもあったほうがなにかと安心感があるなと思ったのも理由の1つです。
想定以上に屋根に搭載できたから
初めは10kw未満でもいいかと思っていました。けれども希望の間取りと屋根の相性が良かったのかよくわかりませんが13kwという大容量の太陽光パネルを搭載することができました。ちなみに建坪は35坪です。
乗せられるなら乗せちまおうよ!ということで13kwの大容量の太陽光パネルを採用しました。10kw越えになると余剰 or 全量買取を選択できます。全量買取の場合のみ固定買取期間を20年にすることができるので全量買取としています。
一条工務店の太陽光発電を全量買取にした経緯のまとめ
以上が一条工務店にて太陽光パネルを採用した経緯です。
年々メリットがなくなりつつある太陽光発電ですが、自宅で発電した電気を売電 or 自己消費するというのは、なかなかおもしろいモデルだと思うので、損得勘定抜きで試してみるのもありだと考えています。
太陽光発電の5年間の売電実績について以下の記事にまとめています。
合わせてご覧ください。