一条工務店では土地の地盤調査を行い建てる家の土台となる基礎の強度が必要なのか判定をする。
地盤が硬い場合は「布基礎」または「べた基礎」となり、逆に地盤が柔らかい場合はソイルセメントや小口経鋼管などの地盤改良が必要になってくる。
つい先日、手付金を支払った土地の地盤調査の実施があり是非立ち会ってくださいとのことだったので喜んで参加した。その数週間後に判定結果が出て「べた基礎」とう結果になった。
地盤補強が必要になり追加費用がかからなくて良かったと安心した瞬間だった。そこで今回は、一条工務店が実施する地盤調査のやり方と、それぞれの基礎にかかる費用について記事にしていきたいと思う。
一条工務店、入居5年目の『となり』がお送りします。
一条工務店の地盤調査の内容
- 地盤調査にかかる費用
- スウェーデン式サウンディング試験
地盤調査にかかる費用
一条工務店のウリの1つでもある地盤調査は無料、追加料金なしで実施することができる。じゃあ本契約後に100万円を支払って地盤調査をしたのち解約した場合はどうなるの?という疑問が出てくる。
実際には試したことはないのでなんともいえないが、満額の100万円は返却されないと考えておいたほうが良い。そのへんのことは以下の記事を参考にしてもらいたい。
ともあれ一条工務店で建てると心に決めた人にとっては地盤調査は無料なので安心して頂きたい。また下請け会社などにやらせずに、営業自ら調査する点も信頼できる。
スウェーデン式サウンディング試験
一条工務店の地盤調査は、スウェーデン式サウンディング試験という調査方法で行う。
なんだが怪しい名称だが、れっきとしたJIS規格に沿った調査方法らしい。調査方法は、対象の土地の四隅に対して、ドリルだか槍みたいな鉄の棒を突き刺して機械で回転をかけながら地中深く(15mほど)に差し込んでいく。
このときの回転数を目安に地盤の強度を計測する。回転数が多いほど硬い地盤となり、回転数が少ないほど軟弱な地盤となる。
軟弱な地盤の場合は、機械で回転をかけなくても重り(100kg)の荷重だけで鉄の棒がスルスルと潜っていってしまうものらしい。
今回計測した土地の回転数はだいたい10〜30回転ほどでだった。途中、無回転で棒が入っていく箇所もあってドキっとした。
一条工務店の基礎は3種類
- 布基礎
- べた基礎
- 地盤改良(ベタ基礎+小口経鋼管 or ソイルセメント)
布基礎
めでたく布基礎判定だった場合は、一条工務店の標準仕様内ということになり、オプション料金は発生しない。ただし一条工務店のブログを見る限りは、布基礎だっという人は見当たらない。
もちろん私も布基礎ではなくベタ基礎判定だった。よほど強固な土地でもない限り一条工務店の場合は布基礎判定を出さないと思っていたほうが良い。
べた基礎
べた基礎判定だった場合は、一条工務店の標準仕様外のためオプション料金が発生する。
大体の費用としては、30万〜40万ほどになる。布基礎がほとんどあり得ないのなら、ベタ基礎は標準仕様内にしてほしいと思うのは私だけだろうか。
地盤改良(ベタ基礎+小口経鋼管 or ソイルセメント)
地盤改良が必要となった場合、ソイルセメントか小口経鋼管を打ち込むのか、どれほど地中深くまで改良するかで費用が変わってくる。
大体の目安で70万〜150万ほど費用がかかってくる。
一条工務店の地盤調査の判定基準とは
では地盤調査の判定はどこような基準で行っているのか。手元にある地盤調査報告書によると以下のような判定内容となるとのこと。
- 地図・地名分析(35%)
- 地盤調査データ(30%)
- 周辺環境(15%)
- 建物配置・外構計画(20%)
※ 盛土などの特別計画がある場合のみ
「2.地盤調査データ」の部分が、スウェーデン式サウンディング試験の結果となる。意外にも地盤調査の結果は、3割ほどしか考慮されない。
正直えっ。マジかよと思った。残りの7割は昔からの土地の成り立ちや地層を考慮するとのことだった。
なので極端な話しサウンディング試験で回転数バリバリの屈強な土地だと思ったけど昔は一面田んぼだったとか沼だったりすると地盤改良といった判定にもなるということだ。
確かに冷静に考えてみたらサウンディング試験では、局所的に4箇所確認しただけであり、しかも地中深くとはいえ15mほどの深さまでしか計測していない。
地震が発生した場合は、もっと地中深くで広範囲に地層が揺れるので局所的なポイントではなく広範囲で地盤の強度を計測するのかなと勝手に思った。
基礎の判定基準は、地域全体の土地の成り立ちが大事
地盤調査の結果は判定結果の3割ほどしか考慮されない。なのでそもそもどういった地域なのかということを把握することが重要になる。
ただしそんなこと言われても知らねーよ。そもそも調べ方すら知らねーよとなる。
市役所や図書館に行けば資料を閲覧することができるのだが、なんだが面倒だ。ネットでさくっと調べられないかなと思って調べたところ良さげなやつがあったので紹介する。
べた基礎または、布基礎となるような地盤が硬い土地が良い場合、局所的な土地の地盤の良し悪しを気にするより地域全体の土地の成り立ちを把握することが大事である。
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