一条工務店の家が気になるけど総額でいくらになるのか分からない。予算オーバーになるのも嫌だし展示場に行くのが不安。
そんな『家を建てるのに掛かる総額費用』に関する悩みを抱えていませんか。
とくに注文住宅の価格は、オーダー内容により異なるため価格を提示しているハウスメーカーは少ない印象があります。
また服や車などと違い、知り合いに家の価格は聞きづらいものですよね。
というわけで本記事では『一条工務店で35坪の家を建てた際にかかった総額の費用』について公開します。
- 一条工務店35坪の建物工事価格
- 一条工務店の太陽光発電システム価格
- 一条工務店の坪単価
- 家を建てるのに必要な諸費用
一条工務店35坪の建物工事価格
一条工務店35坪の家の総額について資金計画書に沿って解説していきます。前提となる家の概要は以下のとおりです。
- 居住地域:首都圏
- 建物タイプ:一条工務店・i-smart Ⅱ
- 施工面積:116.97㎡(35.38坪)
また、ここで記載する費用は一条工務店に支払う『建物工事価格』の金額で、土地代や諸費用は含んでいません。それらについては後述で説明しています。
①建物本体工事御見積書
まずは、建物本体の工事価格です。
施工面積に対して㎡単価を掛け算した金額が建物本体工事価格になります。
- 施工面積 × ㎡単価(116.97㎡ × 188,568円) = 22,056,798円
また我が家の場合、一条工務店で家を建築した親族がいた為、1.50%の割引サービスを受けています。
- 建物価格 × 親族割引(22,056,798円 × 1.50%)= 330,851円
一条工務店では値引きを一切しないので割引が適応されるのは、親族紹介と法人割引の2つのみです。割引適用後の建物工事費用は以下のとおりです。
- 建物工事価格 – 親族割引(22,056,798円 – 330,851円) = 21,725,947円
②建物申請・その他業務諸費用
長期優良住宅の申請に必要な手続きや諸費用の価格です。
- 確認申請・長期優良住宅手続及び諸費用:381,200円
③付帯屋外給排水等工事
建物を建築する際に必要な仮設工事や屋外給水・排水・雨水といった設備工事に掛かる価格です。
- 仮設工事:420,000円
- 屋外給水設備工事:220,800円
- 屋外排水設備工事:240,000円
- 屋外雨水設備工事:230,800円
- 特別運搬費:349,000円
- 計:1,460,600円
④標準仕様外工事御見積書
標準仕様外工事、つまりオプションで掛かった費用です。我が家では全部で46点のオプションを採用しています。
- 標準仕様外工事:2,736,150円
こちらのオプション価格については、施主により様々です。
100万以内の方もいれば500万以上の方もいます。おおよそ100万〜 300万あたりの方が一番多いかと思います。
おすすめオプション、失敗したオプションなどの詳細はこちらをご覧ください。
建物工事費の合計
上記の①〜④の合計に消費税を掛けたものが建物工事費の合計となります。
建物工事費は合計で28,408,208円となりました。
①建物本体工事 | 21,725,947円 |
②建築申請・その他業務 | 381,200円 |
③付帯屋外給排水等工事 | 1,460,600円 |
④標準仕様外工事 | 2,736,150円 |
建物工事費合計(税抜)①〜④ | 26,303,897円 |
消費税(①〜④)※ | 2,104,311円 |
建物工事費合計(税込)①〜④ | 28,408,208円 |
※ 2017年当時ですので消費税は8%での計算額です。
太陽光発電システム御見積書
- 太陽光発電システム(雪止付)発電容量13.020kW:4,108,752円
我が家では10kw超えの太陽光発電システムを搭載しています。今では採用する方も減っているかと思いますが、当時では採用するのが当然みたいな感じでした。
太陽光発電システムの売電実績や採用するに至った経緯などはこちらをご覧ください。
一条工務店の坪単価
建物本体工事に掛かる費用について解説してきました。
ここからは、我が家の建築費用を例に『一条工務店の坪単価』について紹介していきます。
また、一口に坪単価といってもオプションを『含む・含まない』などで価格が異なるので以下の3パターンについて解説していきます。
オプションあり/太陽光発電あり
こちらは我が家のパターンの坪単価です。
標準仕様外工事のオプションを46点を採用し、太陽光発電システムを導入した場合です。
こちらの場合の坪単価は『91.9万円』になります。
- (建物本体工事費の合計 + 太陽光発電システム)÷ 建坪
= (28,408,208円 + 4,108,752円)÷ 35.38 = 91.9万円
オプションあり/太陽光発電なし
つづいて、標準仕様外工事のオプションを46点採用し、太陽光発電を採用しなかった場合の坪単価です。
こちらの場合の坪単価は『80.3万円』になります。
- 建物本体工事費の合計 ÷ 建坪 = 28,408,208円 ÷ 35.38 = 80.3万円
昨今では太陽光発電を採用する人は少ないと思うので、こちらの坪単価の方がより参考になるかと思います。
オプション最低限/太陽光発電なし
最後に最低限のオプションのみを採用した場合の坪単価を計算します。
私が考える一条工務店での最低限のオプションは以下の2点です。
- ベタ基礎:397,300円
- ハイドロテクトタイル:247,600円
- 計:644,900円
一条工務店では、基礎工事は『布基礎』までが標準仕様内となります。ほとんどの土地で、ベタ基礎以上の判定となるため必須オプションになります。
ハイドロテクトタイルについては、一条工務店で家を建てるなら採用しないと損レベルなものなので、最低限のオプションとして計算します。
こちらの場合の坪単価は『73.9万円』になります。
- 建物本体工事費の合計(最低限オプション)÷ 建坪
= 26,149,659円 ÷ 35.38 = 73.9万円
家を建てるのに必要な諸費用
家を建てるには、建物本体の費用だけでなく、様々な『諸費用』が掛かります。最後に土地、住宅ローンの借入費用、預り金精算の費用をご紹介します。
以下に紹介する諸費用の金額は一条工務店の見積時の概算値です。実際に掛かった金額とは多少違う点もありましたが、概ね概算値どおりでしたので、ご参考までにどうぞ。
土地、外構、火災保険、引っ越し費用
- 土地売買代金:15,000,000円
- 土地売買諸費用:500,000円
- 外構工事費:1,000,000円
- 火災保険料(T・構造):100,000円
- 借住まい・引越し費用:100,000円
- 計:16,700,00円
1点見積額と大きく異なったのは外構工事費だけで、100万円ではなく実際には142万掛かりました。角地という土地の特性から目隠しフェンスにお金が掛かっています。
取得した土地の広さは45坪です。狭くもなく広すぎない丁度よいサイズ感だと感じています。
住宅ローンの借入諸費用
住宅ローンは一条ローン経由で『フラット35S』で契約しています。4,350万の借入で35年返済となっております。
- 貸付手数料:174,000円
- 金消契約印紙代:20,000円
- 団信生命保険料(年払):155,600円
- 計:349,600円
4,350万の住宅ローン借入で月々の返済額は以下のとおりです。
- 10年間(金利0.6%):月々返済額は114,852円
- 10年以降(金利0.9%):月々返済額は119,114円
月々のローン返済で10万を超えていますが、太陽光発電で20年、月々3.5万円前後の売電収入があるため、実質の返済額は8万円となっています。
太陽光発電システムの投資のため借入額が多くなっています。
我が家の月々に掛かる暮らしの固定費についてはこちらをどうぞ。
預り金精算費用
家を建てる際に発生する細々とした費用を毎回精算していては大変なため、一条工務店では、事前に預り金精算という形を取ります。
事前に80万円ほどを入金して、そこから必要に応じて差し引いていきます。
我が家では、諸事情でつなぎ期間がとても長くなってしまったため、80万を超えています。ただ通常では80万以内に収まるのが普通なのでご安心ください。
- 上・下水道追加入金:400,000円
- 契約書印紙代:10,000円
- つなぎ融資利息・手数料:500,000円
- つなぎ融資印紙代:600円
- 登記費用(表示・保存・抵当権):300,000円
- 設計報酬:108,000円
- 長期優良住宅申請費用:6,000円
- 計:1,324,600円
まとめ|一条工務店35坪の家の総額は、建物本体2800万 + 土地代 + 諸費用が必要
一条工務店の総額のまとめです。
- 一条工務店35坪の建物本体価格は『28,408,208円』
- 一条工務店の太陽光発電システムの価格は『4,108,752円』
- 一条工務店の坪単価は『73.9万円』 〜『91.9万円』
- 家を建てるには建物本体だけでなく、土地取得代と諸費用が発生する。